☆はじめに
5月27日にオフラインで開催されたポケモンSVのダブルバトルの大会に出場しました。
この大会はオンラインで開催されることもあり、過去に2回オンで参加しましたがオフでの参加は今回が初。
この大会は誰でも出場可能ですが全国大会、世界大会の出場者が数多く参加しており運が良ければそういった方々とも対戦できるという夢のような大会です。
実際大会の目的にもこういった場を作ることが含まれていると書かれており周囲にダブルバトルをやってる方がほとんどいない私には願っても無い大会。
昨年のてるチャレオンラインと同様にこちらの日記はPT構築に関する話です、大会の詳細及び試合内容については別の日記をご覧ください。
なお、ここに記載されているのはてるチャレ後に改良した最終版のPTです。
☆構築経緯
PJCSの3回の予選では大好きなポケモンであるグレイシアを入れた構築で参加しており、どのPTならグレイシアが1番輝けるのかを模索し続けていました。特に意識していたのがテツノツツミです、グレイシアより圧倒的に素早くて吹雪とフリドラが使えるため普通に雪パに組み込むのではツツミの方が使いやすいのは明らかでした。
ツツミよりグレイシアが勝る点は耐久と火力、そして持ち物が自由(ツツミはほぼブスエなので)であることです。
最初は雪パでベールを張ってチョッキを持たせて火力と耐久を両立させる使い方をしていましたがベールを張るポケモンを入れると氷3体になるしユキノオーは遅いしで使いにくかったです。初手に追い風+ノオーでベールというやり方が1番マシではありましたが岩雪崩に弱すぎでバンギルガンが重すぎでした。
そこで、雪パ以外の構築を考えたところ重力パでの起用を閃きました。今作ではあられが雪になったことで定数ダメージの恩恵が無くなり、攻撃面だけを考えたら吹雪さえ当たればあられが無くても問題ない(むしろ相手のツツミのBを上げずに済む)ため吹雪当てるだけなら重力で十分という結論に達しました。
グレイシアの素早さを補うために追い風かトリルは欠かせず、レギュBの環境では重力トリパでマスボ急に到達できたので今回は追い風重力を試したいと思い追い風構築を採用。
剣盾ではシンボラーとファイアローを並べて追い風重力からのグラードンという構築を使った経験があり、この時も雪崩に弱いのと1ターン目に全く相手に攻撃できないのが欠点でした。
そこで、今回は雪崩に強いスナノケガワというポケモンを採用しました。スナノケガワはブスエ込みで最速重力要員であり、追い風を使わなくても少なくとも重力だけは決めやすいため前述の欠点をカバーできます。スナノケガワの隣に置くポケモンにはゲンガーを採用、素早さが高く催眠術が使えるためゲンガーより遅い相手が先発であれば初手から重力+催眠術で重力の隙を無くすことができます。追い風の天敵であるトリルに対しても初手から重力催眠を当てれば止められるのも強いと思いました。
ケガワゲンガーの並びで追い風無しの重力パとしてスタートすることも可能となり、戦略の幅が広がるどころか最終的にはこの先発で行くことが最も多くなりました。
追い風要員はほぼ確実に先手で追い風ができ、ファスガでカイリューやイルカマンの先制技を防げるファイアローを採用。
残る2体のうち1体はアローを出さずにケガワゲンガーを先発とした場合にグレイシアと並べられる重力アタッカーとしてイーユイを採用。
重力アタッカーのグレイシアの火力を上げることができ、煉獄で火傷を撒いたり熱風を外さなくなるのも重力パと相性が良く感じました。
最後の1体として最初はイルカマン対策のネオラントを採用していましたがネオラント側から有効打が無いこと、数戦して1回も選出しなかった、物理アタッカーがファイアローしかいないなどの問題点があったのでバトルの練習に付き合ってくれたNさんに相談。
その際にネオラントの代わりの候補となるポケモンを何匹か挙げていただきましたが一長一短で残念ながら自分の中ではしっくり来なかったです。
Nさんからはカミユイとバンギルガンが重いのではないかとご指摘をいただき、この2つに対応できるポケモンを考えたところ、自分が最後の予選のサブロムで使用していたアローセグレが使いやすかったことを思い出してセグレイブに決めました。
この選択は実際にてるチャレで予選抜けした方と対戦した後にも炎対策としては正解だと思うとお墨付きをいただけたので良かったと思います。
これにより、アローセグレから入ってセグレが倒れた後は追い風のみでフリドラや熱風を中心に戦うという重力を使わない選択肢も増えて選出の幅が広がりました。
こうして追い風と重力とグレイシアが上手く融合された、自分らしさを前面に出したPTが完成しました。
☆個別解説
①ファイアロー♀(ひこうテラス)
154-133-91-x-89-195(H6,A252,S252 ようき)
NN:Cure Scarlet
特性:はやてのつばさ
技:ブレイブバード、フェイント、ファストガード、おいかぜ
持ち物:おんみつマント
NNはGoプリンセスプリキュアより。
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はやてのつばさにより先制でおいかぜができます、Sの関係でヤミカラスよりも先に出せます。
先制でカミユイに圧力をかけられるブレバとおいかぜは確定でしんそくやジェットパンチを防げるファスガ。最初フェイントを鬼火にしていたがこのPTは持久戦タイプの構築ではないため一度も撃つ機会がなく、逆にフェイントやフレドラが欲しいなと思う場面があったので変更。
バンギルガンに対してはアローセグレから入ります。ルガンの選択がアクセルロックならファスガ、雪崩ならおいかぜの択になりますが読み負けた場合でも雪崩でセグレが怯みさえしなければ地震が通るので大きく不利にはならないです。セグレの前ではバンギがひこうテラスを切りにくいというのも有利に働きます、スカーフバンギラスの可能性を考慮して先制で雪崩2発を受けることを確実に回避できるおいかぜを選ぶのが安定かも。
②スナノケガワ(ゴーストテラス)
167-x-117-167-105-168(H52,C204,S252 おくびょう)
NN:プロトタイプ
特性:こだいかっせい
技:でんじほう、だいちのちから、パワージェム、じゅうりょく
持ち物:ブーストエナジー
NNはFF5より。
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ランクマ、てるチャレ共に重力下での電磁砲を一度も外さなかったのは偉すぎでした。唯一無重力下で外して負けたランクマでの試合があったがあれは重力選んでいたら勝ちだったので私のプレミです。
追い風+ブスエで最低でも重力だけはほぼ発動できるので倒されてもゲンガーの催眠、生き残れば上から電磁砲でイーユイやグレイシアが動きやすくなりゲンガーとの相性がとても良いです。
てるチャレではパワージェムをまもるにしていたが倒されても良く、ゴテラもあるのでまもるは不要と判断。パワージェムはおいかぜミラーに強いのでアローにフェイント持たせてフェイント+パワージェムでおいかぜを封じることにしました。
③グレイシア♀(こおりテラス)
141-x-131-200-116-116(H4,B4,C252,D4,S244 ひかえめ)
NN:Cure Princess
特性:ゆきがくれ
技:ふぶき、れいとうビーム、フリーズドライ、はかいこうせん
持ち物:こだわりメガネ
NNはハピネスチャージプリキュア!より。
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SVの最愛ポケモン。おいかぜパ、トリパ、雪パと色々試してきた中で構築経緯の通り、今回はおいかぜ重力パでの採用。
ほぼ吹雪とフリドラしか使いませんでした、吹雪は重力下か相手が雪にしてくれた時のみ使用しました。イーユイを隣に置いた氷テラスメガネフリドラは合体した寿司をH振りまでなら高乱1という凄まじい火力、重力吹雪も生半可な耐久のポケモンでは受からずてるチャレでもお相手の方がグレイシアのビックリ火力に驚いていたので大成功でした(笑)
マッドショットは終盤に相手のディンルーが炎テラスを切る展開が多かったのと4倍意識でしたが火力が低すぎ、グレイシアがあまり速くないので追加効果も微妙、メガネなのでこの技で固定はキツイ、ほぼドクガピンポイント等の理由で全く使わず。てるチャレで予選抜けした方から破壊光線が面白いんじゃないかと言われて現在は破壊光線にしています。まさに終盤の炎テラスディンルーに撃つ技としてはベストだと思いました、本当にありがとうございました。
④ゲンガー♀(ノーマルテラス)
136-x-80-182-95-178(H4,C252,S252 おくびょう)
NN:くろすあろま
特性:のろわれボディ
技:たたりめ、きあいだま、さいみんじゅつ、トリックルーム
持ち物:きあいのタスキ
NNはプリパラより。
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本PTのMVP。アローマ予言書に明記されている通り、重力催眠でてるチャレ・ランクマの門をくぐる者たちの希望を捨てさせることに成功しました。
とにかく重力催眠が強かった、バレル対策で草テラスや防塵ゴーグルが流行っている中でそれらを無視してラムカゴ神秘以外なら問答無用で眠らせることができるので安心感がありました。
眠らせた後はもう一方を眠らせたり、たたりめやきあいだまで大ダメージを狙ったりと臨機応変な動きができるため、相手にゲンガーより速いポケモンがいない場合は相当有利に戦えました。
祟り目は自らの催眠以外にもケガワの電磁砲やイーユイの煉獄で確定麻痺、火傷にできる上に熱風+吹雪でも何かしら起きる可能性も低くないため最高に嚙み合っていました。
きあいだまは四災に刺さるので必須でした、ゲンガーの前で相手がゴテラを切ることはほぼなく先に切られていた場合でもたたりめがあるので全体的に重いパオジアンを追い風やタスキで耐えてからの催眠で止められました。
トリックルームは追い風ミラーと不意のトリル時の返し用として採用しましたがケガワの追い風+ブスエは早々抜かれることは無く、上から重力電磁砲で相殺できるためミラー対策としては少し微妙で重力催眠で大抵のトリルは封じられるので外しても良いかもしれないです。変えるとしたら守るや無重力下でも安定して火力が出せてフェアリーにも刺さるヘド爆などですがもう少し試合数を重ねて不要かどうか判断したいです。
⑤イーユイ(草テラス)
131-x-100-205-140-152(H4,C252,S252 ひかえめ)
NN:まかるがえし
特性:わざわいのたま
技:れんごく、ねっぷう、テラバースト、バークアウト
持ち物:こだわりスカーフ
NNは日本神話の・・・というかスパロボの死反玉より。ちなみにまかるかえしとも読む上に死返玉とも書くという大変複雑な神器です、古典は難しい。
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てるチャレでは命の玉で使っていたが追い風からの
Cブーストハバカミが重かったので現在はスカーフに。
他にもケガワゲンガー先発でアローを出さないパターンの詰めとしても使いやすくなりこの変更によりランクマで選出機会が増えてハイボ級でくすぶっていたのがあっという間にマスボ級に上がれました。
特殊主体のPTなので特性を活かしやすく追い風と重力が揃えばハバカミがグレイシアになったグレユイのような使い方ができました。
煉獄は使う場面が重力後のため終盤になることが多く、そのタイミングでは熱風を撃ちたいので重力パとはいえ採用は微妙でした。オバヒかウインディを削れて怯みにも期待できる悪の波導が良かったかも。
⑥セグレイブ(じめんテラス)
191-216-112-x-106-139(H4,A252,S252 いじっぱり)
NN:ヴェイグ
特性:ねつこうかん
技:きょけんとつげき、つららおとし、じしん、こおりのつぶて
持ち物:とつげきチョッキ
NNはテイルズオブリバースより。
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グレイシアの氷技とイーユイの炎技が主体で炎ポケモンが重いのと他の物理がアローしかいないため補完としての採用。
アローセグレで追い風+地面テラス地震という定番の入りが基本、主にカミユイやバンギルガンに対してとグレユイの通りが悪い場合に出していきます。
基本アローセグレイブ先発時は重力をしないのでドラゴンダイブ等の重力向きの技を外しています、極稀に後発ケガワゲンガーという選出もありますが。
最初この枠はイルカ意識のネオラントでしたがネオラント自身にはイルカへの有効打が無くイーユイの草テラスとグレイシアのフリドラで対応できるので外しましたがアローセグレで勝てる試合も多く大正解でした。てるチャレ4回戦で対戦したPJCSの予選通過者にもセグレイブでバランス取れてるから外さない方が良いとお墨付きも貰えて嬉しかったです。(試合は完敗でしたが…)
①基本選出
先発:ゲンガー&スナノケガワ
後発:グレイシア&イーユイ
最初はケガワアローを基本選出に考えていたが蓋を開けてみたら全試合を通じてほぼこの選出でした。
Sブーストしたケガワの重力+タスキゲンガーの催眠術で後発のグレユイが苦手なポケモンを止めに行きます。
上手く行けば先発2匹だけでほぼ勝負を決められることもありますが特に炎テラスや炎タイプが控えていそうな時はケガワを大事にした方が良いです。
ヘイラッシャ単体やキラフロルに対してもこの選出が有効です。
②VSワタコー
先発:ファイアロー&イーユイ
後発:セグレイブ&グレイシアorスナノケガワ
初手は追い風+熱風から入ります、ワタッコがタスキで無ければほぼ勝ちだがアローがいるので素直にワタコー先発で来ない場合もある。
テラスやタスキで耐えて追い風された場合はセグレの礫やイーユイへの眠り粉読みで草テラスを切ります。ワタコーよりも裏のカミキバへの対応を意識します。
③VSトリパ
先発:ゲンガー&スナノケガワ
後発:グレイシア&イーユイ
基本選出と同じでOK、トリル遣いに重力催眠でラム等で無ければ確実に止められます。猫にはゴテラを切ります。
特に銅鐸ディンルーでトリル+地震だと相手の地震で銅鐸を大きく削れて相当美味しい展開になります、ケガワゲンガーがどうぞ地震をと言わんばかりの並びなのでかなりの試合でこの展開になってくれました。トリルさえ封じられればあとはグレユイの吹雪+熱風でガンガン攻めるだけです。
④VSイエアルマ
先発:ゲンガー&スナノケガワ
後発:イーユイ&セグレイブorグレイシア
初手でイエアルマが出てきてくれた場合はイエッサンに重力催眠を当てます、稀にアルマがトリルしてくる事故があり厄介ですがその場合はゲンガーがタスキで耐えて両方眠らせればあとは眠りターン次第で勝てる可能性も。
サイコフィールドがあるので基本ファイアローは選出しません。
⑤VS寿司
先発:ファイアロー&グレイシア
後発:セグレイブ&イーユイorスナノケガワ
追い風+ヘイラッシャにフリドラで大きく削れます、ファイアローをウェブタクで倒してくれた場合が1番楽で裏のイーユイでトドメを刺しながらグレイシアでシャリタツを着地狩りします。グレイシアを倒された場合はアローのブレバやフェイントで何とか対処します。
ほのおテラスの場合はこの選出だと厳しくケガワゲンガーから入りたいですが読むのは難しく相手のPTから予測するしかないです。
⑥VSバンギルガン
先発:ファイアロー&セグレイブ
後発:グレイシア&イーユイorスナノケガワ
初手は追い風+地面テラ地震から入ります、アクセルロックだと倒されてしまいますが地震が通るので悪くない展開。初手の岩雪崩で怯みさえしなければ大体は勝てます、ルガンのタスキにも礫があるのでがむしゃらも受ける心配が無いです。
以上、てるチャレでの戦績は3勝4敗で惜しくも予選敗退でしたが自分の好きなポケモンを入れた自分で考えた構築で強者ばかり参加の大会で3勝もできたことは自信になりました。
今後も「オシャレなあの子真似するより自分らしさが一番でしょ」のmake it!スタイルを貫いていきまずはてるチャレの予選突破を第一の目標にダブルバトルを楽しんでいきたいです。
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